千羽鶴、託すのは禁止 [ニュース]
千羽鶴、託すのは禁止…勝ちチームも苦慮
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110722-00000743-yom-spo
福岡県高校野球連盟は今年の夏の全国高校野球選手権福岡大会から、
負けたチームが持っている必勝祈願の千羽鶴を勝ったチームに譲り渡すことを
禁止しました。
千羽鶴を勝ったチームに譲り渡すことは、これまで30年以上続いてきた慣例でしたが、
勝ち進むにつれて増えていき、持ち運びや飾る場所に苦慮している実情に配慮しました。
敗れたチームからは「甲子園への思いだけでも引き継いでもらいたいのに」
と残念がる声も上がっているということです。
21日、久留米市野球場のことです。
4回戦で敗退した朝倉高のマネジャーたちが千羽鶴を手に寂しげな表情を浮かべていました。
始業時間前や昼休みに6人のマネジャーが集まって、
4か月かけて折った約6000羽・・・。
「野球を楽しみ、絶対勝とう」との思いを込めて、
「常笑」の文字を浮かび上がらせました。
初の4回戦進出に貢献したと自負する一人(17)は
「甲子園に一緒に連れて行ってほしかった」と唇をかんでいました。
2回戦で敗れた嘉穂東高も、マネジャーや保護者らが折った千羽鶴を持ち帰ったということです。
マネジャー(17)は「負けたチームの思いも引き継いでほしかった」と肩を落としました。
福岡県高校野球連盟によりますと、千羽鶴の譲り渡しは30年以上前から続いてきたということです。
高校野球の風物詩として定着する一方で、勝ち上がるチームにとっては、
増え続ける千羽鶴が負担になっていたということです。
昨夏の福岡大会を制した西日本短大付高では、昨年は対戦を終えるたびに千羽鶴を渡されて、
優勝後は約40本になるということです。
軽トラックの荷台が満杯になる量で、甲子園には持って行けなかったということです。
気持ちが込められたものだけに処分にも困って、学校で保管後、近くの寺で焼却してもらったといいます。
野球部の大石伸一部長は「各校で大切に管理した方がいい」と話しています。
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